(知事)
はい、皆様こんにちは。今日のお花ですけれども、はい、桜ですね。それから、ストック。そして黄色がフリージアですね。それから白がマーガレットでございます。桜。きれいですね。ありがとうございます。
まずですね、いくつか発表項目が細かなものが続きますけれども、まず、世界クラスの、静岡県にございます世界クラス。資源・人材群が96件になったということでございます。東芝キャリア株式会社のインバーターエアコンが、「IEEEマイルストーン」に認定されました。
トリプルイーというふうに通常言っておりますが、東芝キャリア株式会社富士事業所で開発生産されたインバーターエアコンが世界最大の電気・電子関係の学会であるIEEEから、空調業界で初めて、マイルストーンに認定されました。IEEEマイルストーン、アイ・トリプル・イーマイルストーン認定されたということでございます。インバーターエアコンは東芝キャリアが世界で初めて開発、量産したものでございまして、インバーターの小型化、軽量化は家電製品に応用されるなど、画期的な技術開発は高く評価され、認定に至りました。約60年前、昭和34年になりますけれども、富士市に生産拠点が置かれまして、今回認定されたインバーターエアコンをはじめ、業界をリードする製品がここから世界に送り出されてまいりました。また県内事業者によるイノベーションが、社会、また産業の発展に貢献し、世界的に認められたことを大変誇らしく、またうれしく思う次第でございます。本県の世界クラスの資源・人材群、今回の受賞を加えて、富士山世界遺産登録、平成25年6月22日でございました。あと、4、5、6と3ヶ月ですけど、何とか、100件に達すればなと。もしオリパラが開催されていればもうなってると思いますけれども、まさに胸突き八丁で96件ということになったということでございます。また、この東芝キャリア株式会社様の富士事業所様おめでとうございました。
続きまして、新型コロナウイルス関連に関わるものでございます。
まず、緊急事態宣言が解除されました。東京都を含む1都3県に発出されていた緊急事態宣言は、21日をもって解除されました。首都圏における病床の占有率の改善状況等を踏まえ、政府が判断されたもので、妥当な判断であると受けとめております。全国的には変異株による感染者も増加傾向にあります。従って、リバウンド防止に向けた感染防止対策も継続が重要でございます。県内の感染状況でございますけれども、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は3人程度で推移しているところです。病床占有率は、西部地域では、クラスターの影響がございまして一時40パーセントを超えて心配いたしましたが、3月22日時点では29パーセントに下がりました。県全体では17パーセントとなるなど、感染状況が落ち着いてきたというのが現実でございます。
一方、緊急事態宣言の解除によりまして、県境を跨ぐ移動の警戒感が薄れ、県外からの流入客は増加し、感染の急拡大が恐れられるという声も聞こえてまいります。本県に近接する神奈川県、また首都圏、また西側の愛知県におきましては、緊急事態宣言解除後も引き続き、不要不急の外出自粛等を要請されているのをぜひご認識賜りたいと。これらの地域にお住まいの方々には、本県への不要不急の訪問を自粛をお願いしたいと存じます。やむを得ず訪問される場合は、ご自身が知らず知らずのうちに感染してるかもしれないという意識を持っていただいて、感染防止対策を徹底された上で、行動をお願いしたいと存じます。また、県内の事業者及び県民の皆様には、気を緩めることなく、これまでと同様、感染防止対策を徹底してくださるようにお願いを申し上げます。3月末、4月始めと、いわゆる年度末年度始めということでございまして、これから進学、就職、転勤、春休みの時期を迎えて、人の移動、あるいは職場における歓送迎会、飲酒を伴う会食の機会が増える傾向にございます。改めて基本的な感染防止対策の徹底をお願いするものであります。そして県民の皆様には、感染した方とか、あるいは特にですね、医療従事者の方たちに対する誹謗中傷なさらないように、そうした差別をなさらないように、正しい情報と知識に基づいて、冷静な対応をお願いしたいと存じます。
続きまして、制度融資における新型コロナウイルス感染症対応資金の創設についてであります。パワーポイントがございます。ご覧くださいませ。経済変動対策貸付とか、国連携の新型コロナウイルス感染症対応貸付という、この二つの制度融資でですね。1兆4,534億円という巨額の融資枠を用意したところでございますけれども、現在、1兆270億円にこの申し込み額が、これは、3月19日現在で達しているということでございます。国連携のコロナ貸付は、残念ながら3月末で終了となります。そこで年度末を迎えて、資金繰りに不安のある方がいらっしゃるに違いないということでございまして、今日同席しております。
天野経済産業部長の方でいろいろ考えてくださってですね。令和3年度から、つまり、この4月1日から、国の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業の資金繰りの支援のために、新しい保証制度を創設するとのことで、県としましても、この保証制度を活用するべく、県制度融資に二つの新しい資金を創設いたします。これによりまして、民間金融機関による融資を補完いたしまして、県コロナ枠の継続とあわせて支援体制を充実させていきたいというふうに考えております。どなたも残さないという、このような、基本的な姿勢を持って支援をしてまいりたいと。詳細につきましては今日は天野部長が来ておりますのでお願いをいたします。
(経済産業部 天野部長)
経済産業部長の天野でございます。それでは私の方から、説明をさせていただきます。ただいま知事からご説明ございましたけれども、国はですね、新たに新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業等の資金繰り支援のために、令和3年度から、伴走支援型の特別保証と、それから経営改善サポート保証感染症対応枠を創設をいたします。3月17日の水曜日までに、国からですね、利用保証制度の要綱、運用規程等が示されまして、県の制度融資においても、対応が可能とされました。もともと概算要求とかですね国の政府予算が決定した時点では、民間金融機関にやってもらうと。それで国が保証料補助制度を作るということだったんですけれども。これにつきましては、民間金融機関が同じように制度融資、県制度融資でも対応できますという通知がまいりまして、県ではこの保証制度を活用すべく、県制度融資に新型コロナウイルス感染症伴走支援特別貸付及び再生企業支援貸付、新型コロナウイルス感染症対応枠を創設することといたしました。まず一つ目のですね、こちら出ておりますが、新型コロナウイルス感染症の伴走支援特別貸付につきましては、早期の経営改善等を行うために、金融機関の継続的な伴走支援を受けながら、経営行動計画に取り組むための資金でございます。今までは、非常に資金繰りが厳しくなってですね、実質無利子無担保の資金をですね、貸し付けておりましたが、今回はですね、相互の経営改善を図るために金融機関の伴走支援がですね、ついていると、そこで金融機関と一緒になって経営行動計画を作るということが要件になっておりまして、ここで企業をしっかりと助けていくと。この資金はさらにですね、借換へも利用することができまして、据え置き期間が実は5年ということで長く、事業者の保証料負担も4分の3を国が見ますので軽くなっております。これによりまして業績の回復の遅れ等によりまして、借入金の返済が厳しい中小企業の金融機関のモニタリングを受けながら、しっかりと経営改善に取り組むことが期待されます。四半期ごとにですね、この5年間にわたって金融機関の伴走支援がつくというものでございます。それから、次のですね、再生企業支援貸付新型コロナウイルス感染症対応分につきましては、既存の再生企業支援貸付の中に、新型コロナウイルス感染症対応枠を新設いたします。これはコロナの影響を受けた企業が早期の事業再生に取り組むために、中小企業を再生支援協議会等の支援により作成いたしました再生計画を実行するための資金でございます。それで、この名前からありますようにですね、やっぱりこれはですね、一定程度、過大な債務をたくさん借り入れた企業が金融機関と一緒になって再生計画を作るような場合の資金でありまして、もともとこれは県の制度融資の中にもありましたが、これは通常枠5,000万から8,000万の融資以上に上げるとともに、融資期間や据え置き期間、これ従前のものは10年間で、1年の据え置きですが、今回のこの国の制度に乗っかりますと、融資の期間は15年と長くなりますので、返済が楽になります。さらに据え置きが5年ということで、これを活用していただいて、今、ここでですね、資金繰りに困っている企業を助けていくということでございます。なお予算につきましては、変動対策貸付、今500億円の融資枠をとっておりますけれども、来年度は継続する県のですね、今までの新型コロナウイルスの変動貸付とともに、あわせて当面融資枠500億円で対応できるものと考えております。来年度は引き続き、令和2年度から継続する経済変動貸付とともに、この二つの資金で、中小企業の資金繰り支援に万全を期してまいりたいというふうに考えております。
以上であります。
(知事)
どうもありがとうございました。とうわけで、伴走型の支援ということで、金融機関のご支援を賜りながら、中小企業構造改善に努めていただきまして、そうしますと、県の制度融資も受けられるということでございます。しかも据え置き期間が今まで1年だったのが5年ということにもなります。しかし、どちらもですね。経営改善ということが条件なっておりますので、それをしっかり金融機関と相談していただきながら、作っていただければですね、生き延びることができると。しかも、15年、そしてまた、支援期間は5年ということでございますから、非常に使いやすいんではないかということで、今、資金繰りに困られてる方はぜひですね、ご活用いただければというふうに存じます。
続きまして、この間、JR貨物の本社に行ってまいりました。3月18日のことですけれども、JR貨物本社に、現在、田村会長さん、真貝社長さん、インフラ整備推進本部長の金谷さん、東海支社で沼津貨物駅新設準備室長の大橋さん、この4の方々がお迎えいただきまして、私ども、この沼津の原町について、本当に尽力した勝又局長とですね、ご一緒にまいりまして、これまで長くかかった、この事情ご説明申し上げるとともにですね、地域の人たちからは、工事中、完成後の騒音等について、対策を徹底するように、要望をいただいておりますので、それをしっかりとお伝えいたしたというわけでございます。これに対して先方からも、住民の方々と作っていくというのが基本的な自分たちの立場であると。騒音等々、環境の話を、しっかり地元の方と交わしながら、対応してまいりたいという丁重なお話をいただいたということでございます。
それから、次の発表項目でございますが、ふじのくに地球環境史ミュージアムの館長さんが交代するということでございます。発表されてますけれども、ふじのくに地球環境史ミュージアムの初代館長は安田喜憲先生でございましたが、今年度末をもって残念ながら勇退されるとのことでございます。安田先生は、静岡県初の自然系博物館、ふじのくに地球環境史ミュージアムを、開館に導いてくださった本当に恩人です。平成27年来6年間にわたって初代館長として、特色のある企画展開、企画展等を、指揮してくださいまして、国内外で高い評価を得る博物館に育ててくださいました。安田先生自らが厳しく選定された優秀な研究員が、このアカアリでしたかね。ヒアリ。そういうのを、日本でトップの方がですね、いるということもお分かりだったと存じますけれども、そういう優れた優秀な研究員が、安田先生みずから選定してございまして、彼らによる調査研究を始め、百年後の静岡が豊かであるためにという、大テーマをですね掲げられまして、スタッフと対話をしながら、知識を深めるユニークな展示、また教育普及活動などのソフトパワー重視の活動を展開されたわけでございます。ソフトパワーというのは、文字通りソフトパワーでありまして、新設ではなくて、むしろ高校の跡地を博物館に変えたわけですから、あれほど安上がりな博物館は、ないんじゃないでしょうか。にもかかわらずですね。ものすごい評価を受けました。博物館としての斬新な展示デザイン。あるいは思考を拓く展示といった活動が評価されまして、国内外で何と12のデザイン賞に輝いております。またクロアチア、ドブロブニクで開催された国際会議「THE Best in heritage 2019」には、日本を代表する博物館として、招待をされまして、安田館長が取り組みをプレゼンテーションするという機会にも、恵まれたということでございます。文字通りソフトパワーでございました。ふじのくに地球環境史ミュージアムは、3月26日で開館5周年の節目を迎えます。安田先生館長さんが発見されました「年縞」という、この年輪に対しまして、何て言いますか、花粉が散りますね。その泥がたまったりします。それをですね。分析するということで、何万何千何百何十何年前という明確にですね。年をこの特定する方法をうちたてられまして、世界的な環境考古学者に輝かれているわけですけれども、この年縞の研究の軌跡をテーマとした座談会を3月27日に開催することとなりまして、安田先生のご貢献に対する感謝に変えたいというふうに思ってるところであります。さて次期館長でございますけれども、佐藤洋一郎先生でございます。本県にゆかりのある先生でございますが、これまで国立遺伝学研究所、静岡大学農学部に在籍されたご経験もあり、静岡新聞にも、定期的に素晴らしいエッセイを寄稿されていらっしゃいます。現在は京都府立大学特別専任教授であります。佐藤新館長さんは、植物遺伝学が専攻で専門です。稲の起源をテーマにした調査研究で広く知られるようになられまして、大変広い活動されてますけれども、人と自然の関わりに関しまして、グローバルな視点から、地球環境の持続可能性への提言をされております。これまでに培われた高い見識と豊かなご経験を生かしていただきまして、ふじのくに地球環境史ミュージアムの活動を、安田先生のレガシーを引き継ぎ、より高いレベルへと導いていただき、ふじのくにの知の拠点として、県民に愛され、活用される博物館となることをご期待申し上げたいと存じます。5月2日、日曜日でございますけれども、人間と地球環境、副題は人間活動は、地球環境にどういう影響を与えてきたかとと題しまして、佐藤新館長の就任記念講演会が予定されております。
次は、ふじのくに文化財保存活用推進団体認定団体の、ロゴマークが決定いたしまして、また認定団体を決定いたしました。その発表でございます。昨年度、静岡県文化材保存活用大綱を策定いたしました。これに基づき、文化財の保存活用の取り組みを活性化するために、ふじのくに文化財保存活用推進団体認定制度を今年度創設したところです。
このたび認定の証として団体が使用するロゴマークを全国公募し、総数221件の中から選考委員会を開いて、これですね、非常に鮮やかなこのロゴマークが決定したところでございます。
初年度の認定団体としましては、審査の結果、静岡市葵区建穂に所在し、地元に代々伝わる。仏像の管理、修理、活用事業を自治会で実施されている建穂自治会、建穂神社・観音堂評議委員会をはじめ、合計39団体が認定されました。
いずれの団体の文化財の保存や活用に関して、模範的な取り組みを実施されており、この認定団体には、活用する際に、このロゴマークを名刺あるいはスタッフジャンパーに利用するなど活動の一助にしていただければと存じます。
令和3年3月25日、木曜日ですけれども、認定証授与式を、県庁別館展望ロビーで開催いたします。来年度以降の認定団体をふやすとともに、認定された団体の中から、特に優秀な活動実績を残された団体を表彰する制度も創設する予定であります。
次はですね、第7回「あいのうた〜出会いから子育てまでの短歌コンテスト〜」受賞作品の決定についてであります。はいありがとうございました。
あいのうた短歌コンテストについて、俵万智さん、田中章義さんに審査員をお務めいただきまして、このたび第7回の受賞作品が決定いたしました。今回も多くの皆様にご応募をいただきました。応募数は2885首に上ります。第6回から102首増えたということで、全47都道府県、さらにアメリカ及びオーストラリアからも応募がございました。応募者の年齢層は、下は7歳から、上は96歳と幅広い層にわたっております。最優秀を二つ、ここに、見事なこの、字でですね、書かれておりますけれども、それぞれお読みいただけますか。はい。
一般の部 最優秀賞
パスタ茹で吹きこぼれそうな湯の如く 二歳の言葉今あふれ出す
ジュニアの部 最優秀賞
「乗ってくか」免許をとった兄の声 隣から見る兄は大きい
ということでございまして、一般の部のこの最優秀賞は、富山県富山市の兼松真弓さんの作品であります。それからジュニアの部の最優秀賞は、静岡県立小笠高等学校一年生、石山和奏さんの作品でございます。審査員からは、「今まで当たり前に会えていた友人知人と、ただ会うことさえ難しい状況のなか、あらためて人と人とのつながりとか、心の距離について考える時間が生まれたのかもしれません」ね。「「あいのうた」にあふれる日常のかけがえのなさを、多くの方々に感じてもらえたらと思います。」という言葉をいただいております。表彰式と審査員、受賞者の対談をオンラインで収録し、本日ユーチューブで公開を、もうしておりますか? しております。俵さん、田中さんには、歌に込められた想いを引き出していただき、思う存分語っていただきたいので、ぜひ多くの方々に、もう語っていらっしゃいますのでですね、ぜひ多くの方々にお聞きくださるようにお願いしたいと思います。また受賞作品は、本日3月23日火曜日から4月6日の火曜日まで、2週間にわたって過去の作品を含め、県庁別館の展望ロビーで展示いたします。短歌あいのうたに込められた思いに共感していただくことで、「子育ては生命をつなぐ幸福の愛を育む尊き仕事」という理念の浸透と、社会全体で子育てを応援する気運の醸成を図ってまいりたいと考えております。ありがとうございました。
それからまた、文化に関わることでございますが、今度は自然についてでありますけれども、南アルプス高山植物種資本プロジェクト、タカネマンテマ、この種子増殖中間発表動画の公開についてでございます。
昨年9月から県立磐田農業高等学校の生徒さんたちに、取り組んでいただいております、この南アルプス鉱山植物種資本プロジェクトがございます。中間発表動画、これ8分ぐらいのものでございますけれども、これができました。本日公開を開始いたします。そのPR動画、これもう80秒ぐらいでございますけれども、とりあえずPR動画だけですけれどもご覧いただければと存じます。
(動画)
いいですね。実は今日この動画に登場してくださった男の子は、鈴木君、それから女性生徒の寺田さんと野末さん、他6人の生徒さんが県庁に間もなくご到着とのことでございます。この後記者会見終了後、この会場で成果を発表していただきますので、ぜひご参加いただきたいと。3時半ぐらいになりますかね、3時半ぐらい。ぜひ集まっていただくようにお願いを申し上げます。
私の方の発表項目は以上であります。
50株を60数株に増やしたわけですね。大したもんですね、半年ですから。 |